何事もほどほどが一番

私にとってその筆頭が「期待」なんです。

 

現役だった当時、周りの期待に応えたくて必死にクオリティを求めて仕事してました。

もっと時間があればこんなことだってできる、そうストイックに満足せずにやってきました。

たとえ満足できない状態でも、上からオッケーが出るとそこで終わり。

私はそれ以上なにもすることができません。

今の自分には、あの時間であれだけのクオリティがベストだったんだ。そう考えて、次はもっと良いものにしようと努めてきました。

 

その結果、ある朝身体が動かなくなりました。

 

「勝手に期待されて失望されたなんて、気にすることはない」

そう思うことが私にはできませんでした。

 

人に期待されることなく、替えが利く責任のない仕事がしたい

そう思ってしばらくの間お休みをもらいました。

でも、私にとってその休みは一歩踏み出せば地獄でした。

私の代わりなんていくらでもいる、私なんて必要ない。

さっきと思ってること言ってること矛盾してるじゃんって自嘲しましたが、その通りでした。

 

お休みが明けて、また一から仕事を頑張るぞ!と思った時、私の頭によぎったのは「わたしの代わりなんていくらでもいる」という言葉でした。

 

必要とされなかったらどうしよう、そう思っていた時の何気ない一言

「あなたになら任せられると思った」

 

ああ、私必要とされてた

任せてもらえたんだ

 

そう嬉しくて、やる気が湧いてきて、前の事を学習して時間と区切りを大切に仕事をしてきました。

勿論プロという意識はあったので、休みも大切と思いながらもクオリティを求めて、自問自答して、勉強をしながら仕事をしてました。

 

そしたら、また身体が動かなくなってしまいました。

 

あれ?おかしいぞ?

 

嬉しくもあり、つらいものでもある、それが期待なんだと、身をもってやっと理解した瞬間でした。

 

みなさん「期待」はほどほどに。

 

 

 

菱形