SAN値チェックを体感した日

それは心と身体が壊れた瞬間でした。

 

需要ごとを任され始めて、期待に応えようと躍起にやって働いていた時期。

ほぼ毎日12時間労働、帰ったらとりあえず何か胃に入れてお風呂入って持ち帰ってきた仕事をやって寝る。

月末に至っては朝6:30から職場にいて、帰るのは夜の10時。職場にいる時間の方が長い。

あれ、さっき帰ってきたのにまた職場にいる…みたいな。

職場でストレス診断も行われていましたが、上司が口々に「こんなの引っかかるようにできてるんだよ」と話していたので、そうだったのかと鵜呑みにした私は要受診の文字を間に受けませんでした。

 

そして年末年始の長期休みを使って、身近にいた友人達から日頃勧められていた病院に、重い足取りで向かいました。

 

その先生は、私の幼少期からの両親との関係性は異常であったこと、職場環境に洗脳されていたことをハッキリと言いました。

あれ?そうだったのかな?

自分の考えを疑わずに、必死にやってきた自分ってなんだったんだろう。

 

そうした次の日、起き上がれなくなりました。

頭痛、胃痛、倦怠感、目眩。

こんなんじゃ、仕事なんてできるはずもなく。

 

認識してはいけないものを認識してしまった、今となっては寧ろようやく気付けたかという感じでしたが。

私の頑張りややる気が足りないんだ、私がダメなんだと踏ん張って仕事に行こうとしましたが、結果その後休職。

 

休職中も、自分の仕事を他の人に任せてしまう申し訳なさから、家でできることをして職場に持っていくと、一番上の上司が私の肩を掴んで「そんなこともうしなくていいんだよ」と言ってくれたのをよく覚えています。

 

あれ?私何してたんだろう。

私がいる意味あるのかな。

 

一番のどん底にいた時は、そんなことばかり考えていました。

まさにリアルSAN値チェックでしたね。

 

 

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